世界ランキング - 国際統計格付センター

世界ランキング > 世界保健機関に学ぶ日本人のすばらしさ

研究員のつれづれコラム:世界保健機関に学ぶ日本人のすばらしさ

統計の収集や分析の過程で、研究員が気付いたこと、気になることを書いていくコーナーです。

ランキング地図もっとも知られた国際組織の一つである世界保健機関(WHO)。本サイトでも、統計データを十分に活用させていただいております。

WHOが公表している世界各国の情報には、平均寿命健康寿命など、日本人のすばらしさが分かる多数の統計があります。しかし、ここで述べたい日本人のすばらしさは、そんなニュースでもよく知られたことではありません。

世界すべての人類の健康を見守るWHOですが、実は日本の統計局などと比べると、ホームページで公表されている統計データに誤りが多いのです。

たとえば、本サイトにて訂正する前の男性の肝硬変に占めるアルコール性の割合では、ベラルーシが一国だけ100%余裕超えの510.0%になっていました。いくら成人1人あたりのアルコール消費量で首位を誇る呑んべえ大国のベラルーシとはいえ、全体に占める割合を表す数値で100%超えたらおかしいでしょう。

血中アルコール濃度上限(WHO標準化調査Ver.)血中アルコール濃度上限(各国政府調査回答Ver.)で、赤道ギニアの情報が10倍近く違います。

アルコール統計調査の担当者が酩酊状態だったのでしょうか。

ただ、誤りはアルコール関連の統計だけに限った話ではありません。本サイトが主に使用しているWHOのデータ取得APIには、見やすさ優先で小数点以下の桁数を減らした表示数値(Display Value)と、全桁を返す実数値(Numeric)があるのですが、この二つの値が全く違うケースがいくつもいくつもあります。0になるはずのない値が0になっているとか、システム的にチェックできる明確な誤りが多いため、修正に迷うケースは少ないのですが…。

このような誤りは、日本の統計局のデータでは全く見られません。真面目で勤勉な日本人ってすばらしいですね

なお、WHOの統計には女性や子どもなど弱者救済を意図した視点で作成された資料もあり、統計などでも国際社会を動かし人を救うWHOの姿勢には、深い感銘を受けます。本サイトもその一助になれば幸いです。

この記述は2015年5月23日時点の情報に基づきます。そのうちWHOのデータが訂正されることを祈ります。

1人あたりのアルコール消費量 TOP10
順位国または地域1人あたりの
アルコール消費量
偏差値評価
すべての順位を見る
1ベラルーシ 14.40リットル 100%100% 75.7E
2リトアニア 12.90リットル 90%90% 71.7E
3アンドラ 12.40リットル 86%86% 70.4E
4グレナダ 11.90リットル 83%83% 69.0D
5フランス 11.80リットル 82%82% 68.7D
5チェコ 11.80リットル 82%82% 68.7D
7ロシア 11.50リットル 80%80% 67.9D
8スロバキア 11.40リットル 79%79% 67.7D
8ルクセンブルク 11.40リットル 79%79% 67.7D
8アイルランド 11.40リットル 79%79% 67.7D
1人あたりのアルコール消費量(3年平均)
血中アルコール濃度法定上限(一般運転手)
血中アルコール濃度法定上限 TOP10
順位国または地域血中アルコール濃度法定上限 偏差値評価
すべての順位を見る
1パラオ 0.100% 100%100% 68.9D
2レソト 0.080% 80%80% 60.8D
2ガーナ 0.080% 80%80% 60.8D
2イギリス 0.080% 80%80% 60.8D
2フィジー 0.080% 80%80% 60.8D
2ニウエ 0.080% 80%80% 60.8D
2エチオピア 0.080% 80%80% 60.8D
2ニュージーランド 0.080% 80%80% 60.8D
2オマーン 0.080% 80%80% 60.8D
2ガボン 0.080% 80%80% 60.8D

研究員のつれづれコラム

世界ランキングのカテゴリ一覧

さらに詳しいカテゴリ一覧もあります。

更新情報
2015年7月30日 OECD発表の統計を追加。
注目の世界ランキング
ランキングカテゴリ一覧

主要な国と地域

月間アクセスランキング
1収入不平等指数ランキング
2男性の喫煙率ランキング
3平均年間労働時間ランキング
4成人の肥満率ランキング
5貧困層の人口割合
6識字率ランキング
7日本の統計格付評価
8国民総所得ランキング
9ビールの飲酒解禁年齢ランキング
10人口10万人あたりの交通事故死者...